走りながらの女性の漢方養生

漢方養生指導士よっしいのブログ

ストレスと不眠 漢方薬

女性の不調解説と

走りながらのケアを提案

講師/漢方養生指導士/不妊カウンセラー

よっしいです。

 

今回はストレスと不眠の関係と

よく使われる漢方薬について

 

どんなにリラックスのお茶や香りがあっても

イライラして眠れない時は

眠れません!という方もいると思います。

経験者なのでよく分ります

 

その場合、世の中に出ている

睡眠サプリと導入剤なども

対症療法(その時の症状を和らげるもの)としてありますが

 

平行して漢方薬で体質改善を

はかるのも選択肢の一つです👍

東洋医学は西洋医学よりも、もう少し細かく

不眠タイプをみていきます。

 

女性のストレスによるイライラ不眠に

よく処方される代表的な漢方薬

加味逍遙散(カミショウヨウサン)

これは月経前PMS

イライラしやすい方向けで

からだの余裕がなくなると

感情・食欲・便通・睡眠の

ムラがでやすいタイプです

例えば....

・つい同僚や家族に当たってしまうムキー

・食欲不振とやけ食いを繰り返す

・月経前に便秘・下痢を繰り返す真顔

・月経前に気が高ぶって眠れない

・頭部はのぼせて下半身は冷える

いわば冷えのぼせ

そもそも月経やストレスは

かなりの気血を消耗します。

そのため気血が足りないと

人はイライラしやすくまた

頭部に熱がこもり眠れない🔥

 

加味逍遙散(かみしょうようさん)

そんな女性特有の血熱🔥を

気と血を巡らせることで

冷ましてくれる婦人薬の代表です。

不眠薬というより全体の体質改善して

気血水の崩れを緩和してくれます✨

更年期の不眠によく処方されます。

私はここ半年はこちらを服用しています。

クラシエ解説

そして次が

抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンチンピハンゲ)

ストレス発散が苦手で思わず

感情を飲み込んでしまう方向け

胃腸が弱く我慢しても結局

夜になって気が高ぶってしまう

昔は私はどちらかというと

こちらの悶々タイプでした指差し

 

例えば...

・日中の緊張が強くてお腹が張る

・就寝前に色々思い出し、興奮して眠れない

・頭痛や就寝中に歯ぎしりをする

↑飲み込んだ感情は後で頭部にこみ上げてきます⬆️

 

そんな肝の高ぶりを抑える処方です。

実は中国ではもっぱら”抑肝散”(よくかんさん)

という処方がメインですが、湿度の高い国に住む

日本人は胃腸が弱くてストレスでダメージを

受けやすいので、胃腸によい陳皮(ちんぴ)と半夏(はんげ)

が加わった処方です。

江戸時代に胃腸の弱い父のために長崎の

お医者さんが改良した漢方薬

 

ちなみに私は産後に復職した後、

時短勤務をしていてどうしても

勤務時間中に仕事が終わらなく

トラブルなどで眠れない時期がありました。

当時はこの処方に随分、助けられました。

 

ちなみにこの漢方薬は子どもの夜泣きや

年配の方の認知症に多い

”夜の気の高ぶり”🌙にもよく使われるお薬です。

ツムラ解説

最後に柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツカボレイトウ)

これは...かなりというか相当

不安感とイライラが強い人向けです

眠りが浅くて夢たくさん

例えば...

・翌日に大事なイベントを控えて

緊張して眠れない

・細かいことが気になり頭から離れない💣

・動悸があり胸がドキドキする

・便秘傾向

そんな不安感とイライラの両方を

落ち着かせてくれる生薬

「竜骨」(りゅうこつ)「牡蠣」(ぼれい)

牡蠣の殻で重さでこころを鎮めます

また便秘に効く大黄(だいおう)

が入っています。

胃腸が強く便秘気味の人向けの

処方には大体入っています。

こちらは便秘解消ってよりも不眠緩和で

処方されることが多いです。

ツムラ解説

 

    

いずれも現代のあまりにも強い

ストレス(感情)によって

乱れてしまった気血の巡りを

整えてくれる漢方薬です

※体質によっても処方は異なるので
かかりつけ医や薬局で相談してみてください。

 

ストレスによる不眠は

こころのSOSです。

そんな時は立ち止まる勇気も時には必要だと思います。

まずは自分の不眠タイプとケアを知ることで

心の安心につなげましょう😊

※9月24日(日)に

セルフメディケーション協会で現代女性に多い

子宮疾患と感情のつながりセミナーをやります。

月経痛、月経過多や鉄欠乏性貧血でお悩みの方ぜひ

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